初めて訪れた根津神社に感動を覚え、流れゆくまま谷中銀座に突入。
日本人よりも外国人観光客の方が多いんじゃないかと言うくらいな賑わいだった。
昭和レトロな造りも表現しつつ現代のアート調な街並みも入り混じった谷中商店街。
その街並みを超えて日暮里方面に足を延ばしてみた。

「立ち食い蕎麦の名店一由そば」

日暮里駅を出てすぐ、黄色い看板が目印の「一由そば」。
この界隈では知らない人はいないといわれるほど有名な立ち食いそばの名店です。
今回は、名物の“ゲソ天そば”を目当てに訪れてみました。外観と雰囲気:昭和感たっぷりの店構え

まず目に飛び込んでくるのが、この印象的な看板。
「一由そば」と大きく書かれたロゴの横に、ちょこんと描かれたキャラクターが可愛らしい。
お昼時にはすでに数名の行列ができており、店前の黄色いメニュー表がさらに食欲をそそります。

店内はカウンター中心の立ち食いスタイル。奥では店員さんがテキパキと注文をさばき、常連さんが慣れた様子で「ジャンボゲソで!」と声をかけていました。
この空気感こそ、まさに“日暮里の風景の一部”といえるでしょう。

行った時間が夕方だった為なのか時間帯によるものなのかそこまで並んでなかった。
昼間は常に行列を作っているのだ。

メニューの多さにびっくり

壁一面に貼られた黄色いメニュー表を見て、まず驚くのがその種類の多さ。
ゲソ天、ジャンボゲソ天、紅しょうが天、春菊天、かき揚げ天など、天ぷらだけでも迷うほど。
さらに「太蕎麦」か「細蕎麦」も選べるのが一由そばの特徴で、がっつり食べたい人には太蕎麦が人気です。

今回は定番の「ゲソ天そば(400円)」を注文。
立ち食いそばとしては破格のコスパ。券売機ではなく、口頭で注文して現金払いというスタイルも昔ながらで味があります。

実食レビュー:出汁の香りとゲソの旨みが最高!

注文から1分ほどで、熱々のそばが到着。
丼から立ち上る香ばしい出汁の香りが食欲を刺激します。
見た目は濃いめの色合いのつゆに、ネギとゲソ天がたっぷり。
ひと口すすれば、鰹節と醤油のバランスが絶妙な甘辛つゆが口いっぱいに広がります。
そして主役のゲソ天。
衣はサクサク、ゲソはプリっとした弾力。
つゆに浸して柔らかくなる頃には、イカの旨みがスープに溶け出してまた違う味わいに。
この“二段階の美味しさ”がクセになります。

太麺を選ぶと、コシの強い噛みごたえでボリューム満点。
細麺ならつゆの絡みが良く、より軽快に食べられます。

一由そばが愛され続ける理由

人気の理由は味だけではありません。
一由そばは24時間営業
朝の通勤前、夜勤明け、終電を逃した後でも、いつでも温かいそばが食べられるありがたい存在です。

さらに、天ぷらの種類は日替わりで入れ替わることも多く、常連客が飽きずに通える工夫もされています。
スタッフさんの動きも気持ちよく、立ち食いながらも清潔感があり安心して食べられます。

総評:コスパ・味・雰囲気すべて◎な日暮里の名店

「一由そば」は、単なる立ち食いそば屋ではありません。
日暮里の街に根付き、人々の生活の一部となった“味のランドマーク”です。
ワンコイン以下でお腹も心も満たされるこの店は、東京を代表するB級グルメのひとつといっていいでしょう。

  • 味:★★★★☆(つゆと天ぷらの相性が抜群)
  • コスパ:★★★★★(この値段でこの満足度は奇跡)
  • 雰囲気:★★★★☆(昭和感と人情のバランスが心地よい)

日暮里に行くなら、ぜひ立ち寄ってほしい名店です。
一口すすれば、その人気の理由がきっとわかります。

店舗情報

一由そば(日暮里本店)
住所:東京都荒川区西日暮里2-26-8
アクセス:JR日暮里駅から徒歩1分
営業時間:24時間営業(年中無休)
名物:ゲソ天そば、ジャンボゲソ天そば、紅しょうが天そば

日暮里に来た際は是非お立ち寄ちより下さい。
良い思い出になるかも知れません。