💰退職金とは？

👉 あなたが退職するときにもらうお金のこと。
いわゆる「会社からのごほうび・おつかれさま代」です。

• 一括でもらうことが多い
• 勤続年数や役職で金額が変わる
• 会社が直接払う

例：「勤続30年で退職金800万円もらった」

🏦退職給付金とは？

👉 「退職金」も含めた退職時にもらうお金全体のこと。
つまり、「退職金＋年金タイプの支払い（企業年金など）」をまとめて呼ぶ言葉です。
会計や制度の話のときによく使われます。

例：「退職時に300万円一括＋その後10年毎月2万円」
→ これ全部を合わせて「退職給付金」と呼びます。

🧾イメージで言うと…

🍱 退職給付金 ＝ 退職金（お弁当の中身のメイン）
　　　　　　＋ 企業年金（おかず）

どっちも退職時にもらうお金だけど、
「退職給付金」はセット全体の名前なんです。

退職金は 一括 と 分割（年金） どっちが得？

税金・手取り・安心感の3視点でわかりやすく解説。最後にチェックリストとFAQも。目次

1. 一括と分割の違い（まずは全体像）
2. 税金の違い：一括は退職所得、分割は雑所得
3. シミュレーション：手取りの比較
4. 向いている人のタイプ別早見表
5. 失敗しないための3つのコツ
6. よくある質問（FAQ）

1. 一括と分割の違い（まずは全体像）

用語をシンプルに整理すると、退職給付金＝退職金（ 一括 ）＋ 企業年金（ 分割 ）の総称です。別々に2つ貰えるわけではなく、会社の制度とあなたの選択で受け取り方が決まります。

項目	一括受け取り（退職金）	分割受け取り（退職年金・企業年金）
受け取りタイミング	退職時にまとめて	毎月/毎年に分割（10〜20年など）
資金の自由度	高い（住宅ローン完済・繰上返済にも◎）	計画的に使える（使い切りの不安が減る）
リスク/リターン	運用リスクなし	運用次第で利息がつく/減る可能性
インフレ影響	受け取り時点で確定	長期受け取りで目減りの可能性

2. 税金の違い：一括は退職所得、分割は雑所得

超重要：税制優遇の大きさが最終手取りを左右します。

項目	一括（退職所得）	分割（雑所得）
課税の考え方	「退職所得控除」後の金額を1/2課税	毎年の受取額がその年の所得に合算
税負担の傾向	とても軽い（勤続長いほど有利）	毎年課税（他の収入と合算で税率上昇も）
控除の目安	例：勤続30年 → 控除1,500万円	年金控除ではなく雑所得として申告

3. シミュレーション：手取りの比較（モデルケース）

モデル前提：退職時点の会社制度で一括=800万円、分割=600万円＋月2万円×20年（総額1,080万円）が選べると仮定。分割は一見総額が大きく見えますが、年間課税・インフレ・運用/手数料・受取中断リスクを加味すると手取りは接近/逆転することがあります。

受取方法	名目総額	税/手数料/インフレ等の影響	手取りレンジ（目安）
一括	800万円	退職所得控除で課税極小	約790〜800万円
分割	1,080万円	毎年の雑所得課税・口座手数料・物価上昇影響	約950〜1,000万円程度

※ 実額はあなたの勤続年数・他収入・住民税率・会社制度・受け取り年数で変動します。
「一括の税優遇が強力」なのは共通傾向ですが、安心感を重視するなら分割が合う場合もあります。

4. 向いている人のタイプ別早見表

タイプ	おすすめ受け取り方	理由
税負担を最小化したい	一括	退職所得控除で手取り最大化を狙いやすい
計画的に使いたい・長生き不安	分割	定期収入で使いすぎ防止、長寿リスクに強い
バランス重視	併用	一部を一括で確保、残りを年金で安定化

5. 失敗しないための3つのコツ

1. 会社の制度を確認：一括/分割/併用の可否、受取年数、途中変更の可否、手数料。
2. 税の影響を試算：勤続年数から退職所得控除額を出し、他収入と合算した年間税額もイメージ。
3. ライフプランに沿わせる：住宅ローン繰上げ、子の教育費、iDeCo/NISAへの再投資計画まで一体で。

ワンポイント：
一括でもらった資金の一部を iDeCo / つみたてNISA に回して「税優遇×長期積立」を作ると、分割の安心感も補えます。

6. よくある質問（FAQ）

Q1. 一括と分割で最終的な総額は同じになりますか？

同じとは限りません。分割は名目総額が大きく見えても、毎年課税・インフレ・手数料・途中中断リスクで手取りは目減りします。税優遇の観点では一括が有利なケースが多いです。

Q2. 途中で受け取り方法を変更できますか？

会社制度次第です。申出期限や一度選ぶと変更不可の規定がある場合も。就業規則・退職給付規程を確認しましょう。

Q3. 老後の安心感を重視したい場合は？

分割（年金）または併用がおすすめ。固定費を賄う分を年金に、まとまった支出は一括から賄う設計が現実的です。

Q4. 税金を最小化するコツは？

退職所得控除の把握と受取タイミングの調整が基本。翌年の所得見込み（パート/事業/不動産など）と重ならないよう計画できると◎。

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わかりましたかな？
一概にどっちが得とも言えないもので、それぞれのライフプランにあった受け取り方がありますね。
自分なら一括受け取りにしちゃうかも知れない…
みなさんならどっちにしますか？